[アノマリー]戌は笑い。干支の格言まとめ。
- 2018.01.11
- 株で稼ぐ
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先日[仮想通貨はバブルなのか?]でも触れた、「戌は笑う」という格言。
これ、経験則から時期ごとの動向をいう「アノマリー」なんですが、
ちょっと気になったので調べてみました。
また、過去の日経平均を用いて、検証もしてみました。
アノマリー
アノマリーというのは時期的なイベントなどが要因となって市場に影響を及ぼすもの。
例えばクリスマスには、世間のサンタさんが子供にプレゼントを買うために市場から資金を引き上げる為、値が下がったり値動きが膠着したりします。
アノマリーは本当に数多くあるのですが、
今日はその中でも「干支」に関するもの。
干支ごとの格言と解釈
みなさんご存知「干支」。
十二支のそれぞれの格言は以下の通りです。
子は繁栄
丑はつまづき
寅は千里を走り
卯は跳ねる
辰巳は天井
午は尻が下がり
未は辛抱
申酉騒ぎ
戌は笑い
亥は固まる
それぞれ解釈したのがこちら。(KSKの勝手な解釈です)
子は繁栄=上げ相場
丑はつまづき=暴落
寅は千里を走り=横ばい
卯は跳ねる=急騰
辰巳は天井=上げ止まり
午は尻が下がり=後半で下げ
未は辛抱=上がりそうだけど上がらないorじり下げ
申酉騒ぎ=乱高下
戌は笑い=上げ相場
亥は固まる=膠着、横ばい
検証
さて、検証してみましょう。
楽天証券のHPから、過去の日経平均株価チャートを拝借。
わかりやすい年足はこちらのサイトをどうぞ。
リンク先の年足と楽天証券のチャートに特筆してあるイベントを参考に、ピックアップして検証していきます。
まず1972年。
1972年は当時の首相、田中角栄氏が「日本列島改造論」という構想を打ち出した年です。
詳しくはこちら。
日本列島改造論、結果としてはオイルショックによる影響もあり、激しいインフレに見舞われました。
この1972年は子年。格言は繁栄ですね。
ちなみにインフレの反動で下げた翌年1973年は丑年。格言はつまづき。
当てはまっていますね。
そこから日経平均株価は緩やかに上昇を続け、1985年のプラザ合意を迎えます。
プラザ合意は、いわゆる過度なドル高を是正するために日米英独仏の5ヶ国参加のもと、NYのプラザホテルで開催された会議のこと。
当時はドル高是正=円高進行により輸出が減少し景気は低迷したものの、1987年頃から企業が円高メリットを享受し始め、一転景気は回復し始めます。
1985年から1987年までは
丑寅卯となっています。
1985年はプラザ合意による景気低迷により、「丑はつまづき」
1986年は横ばいでしょう。「寅は千里を走る」
1987年は先述の通り景気は好転。「卯は跳ねる」
1987年の景気好転を機に、金融機関は融資を過剰化。不動産、株式が急騰します。
1988年、1989年はいわゆる「バブル景気」ですね。
1988年(辰)、1989年(巳)は、「辰巳は天井」です。
まだ当てはまっていますね。
1990年はご存知の通り、バブル景気に対し日銀と大蔵省が発動した総量規制や公定歩合引き上げによる、「バブル崩壊」です。
年足は実体が1万円を超える大陰線を描きました。
しかし、月足を見ると、こうなります。
(引用:http://nikkeiheikinman.blog65.fc2.com/blog-entry-22.html?sp)
急落していくのは間違いないですが、陽線を引く月もあったようですね。
1990年は午。「午は尻下がり」ですね。
1992年も大きく下げています。
この年は東京佐川急便事件などがあり、政治不信の風潮が広まった年です。
バブル崩壊のダメージをずるずる引きずっていたのですが、
当時の大蔵省が決定した「総合経済対策」を受けて日経平均株価は急回復。
(引用:http://nikkeiheikinman.blog65.fc2.com/blog-entry-3.html)
1992年は申年。「申は騒ぐ」です。
1994年は先述の総合経済対策を受けて海外投資家の買いが殺到。大きく上げました。
1994年は戌。「戌は笑い」です。
1995年は阪神淡路大震災(1月)、オウム真理教(3月)による地下鉄サリン事件と、日本が揺れた年です。
株価は前半大きく下げていきますが、後半で戻し、始値19724円、終値19868円と、ほぼ同値です。
1995年は亥。「亥は固まる」
うーん。年足を見れば納得はいきますが、なんかこじつけ感が・・・。
ちなみにこの年、僕が生まれます。
激動の年に生まれたんだなぁ。
1996年は円高修正=円安圧力を受けて大きく上昇。
1996年は子。「子は繁栄」です。
1997年はアジア通貨危機の年。
いうまでもなく、暴落ですね。
1997年は丑。「丑はつまづき」。
1999年はITバブルで大きく上昇します。
1999年は卯。「卯は跳ねる」です。
しかし2000年から2001年にかけてITバブルは崩壊。
2001年にはアメリカ同時多発テロもあり、世界的に揺れた年ですね。
2000年は辰、2001年は巳。「辰巳は天井」です。
僕はテロの中継をTVで見ていました。
たった5歳の頃の記憶ですが、今でも鮮明に思い出せます。不思議。
2005年には大きく上昇。
この頃はゼロ金利政策の導入により、「円キャリートレード」が流行。
円安の煽りを受けました。
個人投資家も増え、一貫して上げ基調。
2005年は酉。「酉は騒ぐ」。
まぁ、「株やったら100万円儲けたよ」なんて話が飛び交い出した年でしょうから、騒がしかったでしょうね。
2008年は言うまでもなく「リーマンショック」が起きた年。大暴落です。
2008年は子。「子は繁栄」です。
おっと、ここで大きく外れましたね。
まぁ、こじつけるとすれば、
「リーマンショックはアメリカの住宅バブルの崩壊。リーマン・ブラザーズが破綻した9月までは繁栄した」といったところでしょうかね。
ちなみにこのリーマンショックで、僕は経済に興味を持ちます。
2013年は大規模な金融緩和によるデフレ脱却の思惑で大きく上昇。
2013年は巳。「巳は天井」です。
ここも外れですね。
去年2017年は酉。「酉は騒ぐ」。
仮想通貨元年という言葉もあり、確かに投資界隈は騒がしかったですね。
なぜ最近になって外れ出したのか。
上記の検証からもわかるように、比較的最近になるまでは、確かに当てはまっていたように思います。
なぜ最近になって外れる確率があがったのか。
これは個人的な意見ですが、
投資家を取り巻く環境が変わったからでしょう。
相場の格言というのは、古くは米相場の頃からあったといいます。
つまり、格言の対象の投資家が、現在の僕らではなくなりつつあるのでしょう。
現在は未成年でもスマホ1台で市場に参加できる時代ですから。
でもアノマリーの存在感は大きい
でもバカにできないのがアノマリー。
それは、投資家たちがアノマリーを頼りに取引をしたら、アノマリー通りになるからです。
「鶏が先か。卵が先か」みたいな話になりそうなので深くはいきませんが、
「当たる」、「外れる」は別として、頭の片隅に入れておいて損はないでしょう。
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