[特集]MACDについて超詳細を書いてみた

[特集]MACDについて超詳細を書いてみた
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僕が運営しているグループからリクエストがあったのと、僕の備忘録も兼ねて、大人気のオシレータであるMACDについて超詳細に書いてみます。

 

開発した人から僕の個人的見解まで、片っ端からいきます。

 

かなり難しい計算式とかも途中出てきますが、完璧に理解すれば勝ち組トレーダーへの仲間いりでしょう。

 

開発した人

いまや世界中のトレーダーが1度は使ったことがあるほどの人気を誇るMACD。

開発した人はジェラルド・アペル(Gerald Appel)という人で、アメリカの投資顧問会社であるシグナラート・コーポレーションに勤めていた人です。

シグナラート・コーポレーションは、1970年代にアペルさんが開発したこの手法を用い、大成功をおさめました。

会社全体で使い、大成功をおさめるとは、なかなか有効性が伝わってきますね。

 

このアペルさん、前職は精神分析学者です。もともと頭いいんですね。

トレード手法の中にはグランビルの法則のように、開発者がトレーダーではない手法がありますが、開発者自身がトレードで成功を収めていると、かなり信用できますね。

 

MACD

正式名称は

Moving Average Convergence/Divergence Trading Method といい、直訳すると

移動平均・収束・拡散 トレーディング手法

となります。

その名の通り、移動平均線の収束、拡散の様子を頼りにトレードする手法です。

 

使うものは、実はEMA(指数平滑移動平均線)のみです。

EMAを組み合わせ、いろいろ計算して導き出すのがMACDと呼ばれる線、シグナルと呼ばれる線、ヒストグラムと呼ばれる棒グラフのようなものです。

(以下、手法そのものを表す時はMACD、MACDの線を表す時はMACD線と呼ぶことにします。)

 

EMA

まずはEMAを理解しましょう。

みなさん、単純移動平均線はわかりますよね?

過去n日分の終値の平均を算出し、連続的に表示して折れ線グラフのようにしたものです。

 

単純移動平均線は、かなり有効性が確認されている手法ですが、問題が2つあるんです。

1つは、平均を算出する期間だけに注意が払われていること。

たとえば上昇トレンドの最中5日間だけ調整の下げが入るとします。

すると、5日移動平均線は下向きになりますよね。

ここで下向きだからと言って売りで入ると、調整が終わり再び上昇に転じた時に損失を被ります。

まぁ、1本だけで使う人はいないと思いますが。

2つ目は、平均をとる期間のすべての終値が、平等に扱われていること。

200日移動平均線があるとします。

200日(市場ではちょうど1年)前の終値と、昨日の終値、明日の相場予想に役立つのはどちらですか?

間違いなく昨日の終値ですよね。200日前の終値を見て明日の相場が読める人なんて皆無でしょう。

つまり、直近の値動きをより重視するべきなんです。

 

この問題2つを解決し、より洗練したものが指数平滑移動平均線です。

計算式は以下の通り。

 

EMA(n)=EMA(n-1)+α×{レート(O)-EMA(n-1)}

n=対象期間、α=平滑定数=2/(n+1)、レート(O)=当日の価格

 

はい、だいぶ意味わからないですね。

僕は数学は苦手です。w

でもこの計算で、より直近の値を重視した平均が出せるんだそうです。

 

MACD

MACDは、EMAの乖離の収束、拡散を頼りにトレードするものです。

よって、2本の線を表示します。

1つはMACD線

12日EMA-26日EMA=MACD線

突然簡単になりましたねw

肝はEMAですから。

 

もう1つはシグナル線

MACDの9日EMA。

つまり、12日EMAと26日EMAの差の値を、さらにEMA化したもの。

 

あと、MACDとシグナル線の乖離を導いて、ヒストグラムというものを算出します。

 

この3つがMACDです。

 

より詳しく

まぁ、ここまではその辺のサイトでよく紹介されています。

ここからはKSK式。より詳しく検証しながら見ていきます。

まず、MACD線。

移動平均線ではゴールデンクロス、デッドクロスというエントリーシグナルがありますね。

EMAも同じくです。

ゴールデンクロス、デッドクロスというのは、2本のEMAが徐々に近づいていき、一瞬同じポイントに位置しますよね。つまり収束するわけです。

 

収束していけば、間も無くクロスするのがわかりますよね。

(ここではダマシは無視)

 

そして、この2本の乖離を表すのがMACD線です。

12EMA-26EMAですから。

 

つまり、このMACD線は、乖離の様子を表しているわけです。

そして、この乖離が0になった時、つまりクロスした瞬間、MACD線も0になります。

あれ?なんかクロスを先取りできそうですね?

 

そう、MACD線というのは、この1本だけでEMAのゴールデンクロス、デッドクロスを先取りできます。

実際のチャートを見てみましょう。

12本EMA、26本EMA、MACD線をドル円日足に表示してみました。

 

左右同じチャートです。

赤い垂直線を引いているところに注目です。

このポイントで、EMAはデッドクロス、MACD線は0ラインを抜けました。

(MT4ではMACDはこのように表示されてしまいます。改善する方法はググってください。)

このクロスする前から、MACD線は下降していますよね。

これ、EMAでみるよりMACD線をみる方が先行的にエントリーできそうじゃないですか?

1日(ローソク足1本)でも早くデッドクロス、ゴールデンクロスの予兆がわかれば、先行エントリーできて大きく勝てます。

また、MACD線は移動平均線の乖離を表しますが、そもそも移動平均線というのは乖離しすぎたら必ず収束する習性があります。

そして、その乖離はMACD線が上限下限に達することで乖離しすぎかどうかがわかります。

つまり、上限下限に達していたらそのトレンドは終わり、反転する可能性が高いということです。

 

個人的にはこのMACD線自体に、MACDの醍醐味があるように思います。

 

軽くまとめましょう。

・MACD線が0を上抜けた時、12日EMAと26日EMAはゴールデンクロスしている。つまり買いサインになる。

・下抜けた場合は逆

・MACD線の上限、下限でトレンドのクライマックスを見極めることができる。

 

ということは、MACD線が0を上抜けたのにまだ0付近にいれば、そのトレンドはまだまだ成長するということもわかりますね。

こうも言えそうです。

・MACDが0ラインを抜けて上昇するということは、上昇トレンドが成長している。

・下降は逆。

 

すべてを総合すると、

・MACD線1本で、2本のEMAのゴールデンクロス、デッドクロスを先取りすることができる。ということですね。

 

次、シグナル線

これ、シグナルとはいうものの、ただのMACDの9日EMAです。

MACD線をさらに平均化したものですね。

ではこのシグナル線、どうやって使うのでしょう。

 

MACD線は市場の価格に先行した動きをします。

それをさらに移動平均化したものを表示することで、今度はMACD線とのクロスが発生します。

つまり、MACD線とシグナル線がゴールデンクロスしたらそれはMACD線自体に上昇トレンドが発生したシグナルとなります。

そのトレンド発生のシグナルということから、シグナル線というんですね。

 

 

売買シグナル

さぁ、かなり優秀なMACDですが、具体的にどのように使うのでしょう。

これは簡単です。

いままでところどころで出たサインを総括して、

・MACDが0ラインを上抜ける

・シグナルをMACDが下から突き抜ける

(売りサインは逆)

ということになりますね。

 

MACDの最重要ポイントはあくまでMACD線です。

MACD線とシグナル線のクロスを追うよりも、MACDの0ラインとの兼ね合いをみる方が、勝率は上がると思います。

 

いくつかチャートを用意したので、見てみてください。

 

ヒストグラム

さて、最初に紹介したうち、ヒストグラムがまだ出ていませんね。

実はこのヒストグラム、正式にはMACDではないんです。

Moving Avarage of Oscillator という指標で、1986年にトーマス・アスプレイさんという方がMACDをより強化するために考案した手法になります。

 

上記の画像の棒グラフみたいな部分がヒストグラムです。

基本的にMACDと組み合わせて使うため国内証券会社は気を効かせてMACDを設定するだけで表示できます。

 

が、MT4の場合はMoving Avarage of Oscillator(OsMA)という名前のインジケータを別途表示する必要があります。

 

これは、MACD線とシグナル線の乖離具合を見るもので、ゴールデンクロス、デッドクロスすると0ラインを上下に突き抜けます。

EMA2本の乖離を見るのがMACD線ですが、そのMACD線とシグナル線の乖離を見るのがヒストグラムということです。

 

MT4においてMACDとヒストグラムを普通の証券会社のアプリみたいに表示する方法はあります。

調べてみてください。

会員の方は僕が教えますのでご安心を。

設定値

さて、MACDを設定する時は短期EMA、長期EMA、シグナルのそれぞれの数値を設定できます。

基本設定はそれぞれ12、26、9ですね。

開発者推奨のため、基本的にはこれでいいと思います。

ただ、少し思うところがあるんで書かせてもらいます。

KSK流見解(KSK節炸裂)

まず、MACDはEMAをいじったものだというのはもうおわかりだと思います。

 

そして、みなさんこれまでに、移動平均線(単純でも加重でも指数平滑でもなんでも)を使ったことはあると思います。

 

そのとき、どんな数値にしましたか?

 

初期値の25とか?

フィボナッチの13、21、34あたり?

まぁ、そこはなんでもいいんですけど、トレーダーそれぞれが絶対的に信用できる移動平均線の数値ってあるじゃないですか。

 

自分はいつもこれだよってやつですね。

 

でも、MACDのEMA初期値って、12と26なんですよ。

12日移動平均線、26日移動平均線、使ったことありますか?

僕はないですね。え、ないでしょ?

 

なのに、移動平均線を源流とする手法に使ったこともない数値の移動平均線使うって、どうなの?

 

MACDを取り上げたサイトや本のほとんどに、初期値がもっともおすすめって書いてあります。

よほどの上級者じゃない限り、初期値じゃない数値は設定しない。って。

 

いや、待て。

上級者じゃないと常勝トレーダーじゃねぇだろ!

逆に、勝てるようになったらそれはもう上級者だろ!

 

、、、てことはだよ?

初期値じゃ勝てないってことになりません?

 

いや、この辺は完全に個人の好みだと思いますけど。

少なからず僕は、初期値のMACDで勝てるって人はあんまり見かけません。

 

自分が使い慣れた移動平均線の数値に設定するのがいいと思います。

 

あ、ちなみに僕のおすすめは

短期EMA8、長期EMA17、シグナル9です。お試しあれ。

 

改めて思った。すごい手法だわ。

僕自身、MACDをよく使っていた人なのでもともと好きな手法なんですけど、書いてて思いました。すごい手法ですね。

特にMACD線。便利すぎるだろこいつ。

 

オシレータでMACDを表示して、さらに同じ数値のEMAを表示すると、かなり精度が高まっていいと思います。

ただ、やはりオシレータということで、トレンド相場は上下張り付きでまったく機能しないので、注意が必要です。

インジケータやオシレータを使う前に、そもそも今はトレンド相場なのか、調整なのか、レンジ相場なのかを読む力は必要です。

しかし、相場の7割はレンジ相場という格言もあるように、レンジ相場で勝てるようになることは大切です。

MACDを使いもし買われすぎ、売られすぎが測れるようになれば、単純に勝率7割ですね。

 

 

ダイバージェンシー

最後に大事な部分、ダイバージェンシーという現象について。

これは日本語訳すると逆行、逆乖離というような意味で、相場とMACDの動きが一致しない現象です。

白丸で囲まれた部分、チャートだと左の山より右の山の方が高値を更新していますが、

MACD線は左の山を右の山が超えられていません。

これが逆行現象です。

まぁ、MACD線は2本のEMAの乖離を表すので、しっかり考えれば当たり前の話ですが。

 

これ、意外と多く発生し、回避のしようがありません。

ダイバージェンシーが起きたからトレンド終了というわけでもなく、かなり厄介なやつです。

しかしダイバージェンシーで損失を被るのを回避することは可能です。

 

それは、MACDはエントリーに使うというもの。

 

ダイバージェンシーが発生するのはだいたいトレンドの後半です。

なので、MACDはMACD線の0ラインクロス、シグナル線クロスによるエントリーで使い、利確は違う方法で行った方がいいと思います。

 

MACDは価格の動きそのものを表すものではなく、あくまで2本のEMAの乖離を表すんだということをしっかり理解すれば、かなり使える手法です。

 

ぜひ使ってみてくださいね。

 

 

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