プロだって勝率は5割。[勝率にこだわるな]
- 2018.06.21
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どうもKSKです。
株だってFXだって仮想通貨だって債権だってオプションだって、すべての金融商品の市場には、「プロ」と呼ばれるトレーダーたちが蠢いています。
それは保険だったり年金だったり銀行だったりの機関投資家とか、トレードで億を稼ぎ出した個人投資家だったりするわけです。
駆け出しの初心者は特にそのプロの手法を知りたいと思うでしょうし、
もし「勝率80%超えの手法教えます!」みたいな商材に騙されることもあるでしょう。
結論から言えば、50%
当たり前です。
未来のことがわかる人なんていません。
相場なんてつまるところ上か下の択。故に、勝率は50%に収束するわけです。
*ここでは、利益の出たトレードを勝ち、損失を被ったトレードを負けと定義しています。
でも実際問題、SNSで常にポジションを公開しているトレーダーを見ると、勝率80%超えの人って結構いますよね。
「おいKSK、お前が下手くそなだけじゃねぇのか?」
と思う方もいるでしょう。
成功してる人ほど、損してる
まず、これです。
洗練されたトレードを繰り返し大きな稼ぎを得ている人は、必ず損した過去があります。
それこそ勝率1割だった頃があるわけです。
でもその頃って誰も注目しませんよね。だからです。
そして、その頃から何千回何万回としてきたトレードを仮にすべて記録していたとしたら、勝率そのものは50%に収束するでしょう。
プロは損切りの確定が早い
次にこれです。
初心者あるあるに「逆行してもいつか戻ると信じて塩漬け状態」というものがあります。
つまり、損大利小状態。
これに対しプロは、自分の思い描いたタイミングで含み損が出始めないと即切ります。
これは指標などで突発的に逆方向に飛ぶこともあれば、思った以上に市場が薄かったり、ただ単に読み誤ったという時もあります。
逆に、少しでも含み益が出始めたら、損切りポイントを建値にトレールし、さらに積み増し、欲を全開にして利益を求めます。
要は、自分の相場観と少しでもずれたら撤退。その際、感情は介在しない。
これを徹底してるわけです。
伝説のトレーダーを見てみる
株式市場には、マーク・ミネルヴィニというスーパートレーダーがいます。
彼は「平均すると勝率は50%にすぎない」と、自分のトレードの勝率はそれほど高くないことを自覚しています。
また、スティーヴ・コーエンというスーパートレーダーは
「最高のトレーダーでさえ利益をあげるトレードは63%にすぎない。ほとんどのトレーダーの勝ちトレード比率は50〜55%である。間違いを犯す可能性は非常に高い」と述べています。
こだわるべきは勝率ではなく利益率
ここまでで、勝率は決して重要事項ではないというのはおわかり頂けたと思います。
たとえば10回のトレードのうち、1勝9敗だとしても、
平均利益100万円の平均損失1万円だったらトータルでは91万円の勝ちです。
トレードを始めたばかりの頃は、勝率を上げたいばかりに、正しいエントリーポイントを知りたく手法ばかりを追い求めます。
そして、それが結果的に正しいエントリーで含み益を抱えたとしても、もっと伸びるはずだと利確を先延ばしにしがちです。
少しでも上達したいのであれば、本当に学ぶべきはそこではなく、どれだけの利益を伸ばすのか、どこで損切りをするのかであり、そしてそれを確実に実行する一本芯の通ったトレードスタイルの確立です。
広く浅くではなく、狭く深く
正しいエントリーポイントを探す手法なんて、適当なインジケータを勉強すればOKです。
1日で終わります。
なのに、だいたいの人は探し求める途中で難しく感じたり、そのインジケータ、手法が予想通りの結果をもたらさないと、すぐに何か別の方法を探そうとする。その結果、1つの手法をマスターするのではなく、いろんな手法を少しずつ身につけただけで終わってしまいます。
優れた手法を1つ理解し自分の力にするには時間がかかり、かつ経験を積む必要があり、確実に自分のものにするまで、うまくいかない時期を耐え抜かなければなりません。
逆に、その辛い果てしない時期を乗り越えれば、何も考えなくても相場で飯を食えるようになるはずです。
広く浅い知識を持つと博識とされ、周りからの評価が上がります。
狭く深く相場を極めれば、天才とされ、人生と周りの目が変わります。
たった1つの手法を使いひたすらトレードを繰り返す。
失敗したら原因を探る。
それが感情に起因するものだったら感情は徹底排除する。
トレードで財を成すには、たったこれだけでいいんです。
まとめ
実際感情の入り込む隙間のないEAを作る時は、資金管理にひたすら重きをおきます。
打ち合わせの時も、ずっと資金管理の話をし、エントリーに関しては
「RSI下限で買いとか、適当でいいっしょ」と、重視しません。
それは、感情が入らない以上、重要なのはエントリーではないからです。
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