リーマン・ショックから10年。バタフライ理論を意識して次の暴落を予測せよ
- 2018.09.15
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2008年9月15日。
米老舗投資銀行リーマン・ブラザーズの破綻に端を発し、世界規模の金融危機が起きました。
日経平均株価は前営業日9月12日(金)終値12,214円に対し、16日(火)終値は11,609円。
(9月15日は敬老の日で東京は休場)
実に5%の下落です。
そう。意外と、小さな下落幅なわけです。
今年2月のVIXショックでは一時1000円を超える暴落をしました。それに比べるとそうでもない。
しかし6ヶ月後の3月10日、日経平均はずるずると下落していき、7000円台まで落ちました。
NYダウもリーマンショック前日に比べ半年間で40%を超える下落を見せ、世界は不景気の時代へ突入しました。
でも、半年かかってる
今日のポイントはここ!
日経平均、NYダウが大幅に下落するのに、半年間かかってるわけです。
逆に言えば、リーマン・ブラザーズ破綻を機に大きく下落すると読めていれば、40%の下落幅を利益として得ることができたはずです。
そしてさらに遡ると、リーマンショックの原因はその前年、2007年7月のイングランドの老舗銀行、ノーザンロックの破綻です。
だれもが気にかけなかった小さな銀行、ノーザンロック。
この破綻がまさか世界レベルの不景気をもたらすなんて、何人の投資家が気づいたでしょうか。
バタフライ理論を常に意識する
バタフライ理論とは、気象学由来の理論で、
「条件さえ合えば、小さな小さな蝶の羽ばたきでもハリケーンを起こせる」
というもの。
「イングランドの小さな銀行ノーザンロックが破綻」
この小さなニュースを気にして、「サブプライムローン市場での取り付け騒ぎが原因」ということに気づいていれば、リーマン・ブラザーズの破綻も予測できたかもしれません。
バタフライはどこを飛ぶか
ここ数日金利やら経済やらをめちゃくちゃ勉強し、今の経済状況を読んでみようと思いました。
しかし、もともとチャートしか見ないタイプなので、説明できるほどにはなりませんでした。
「景気がよくなれば金利は上がり、悪くなれば金利は下がる」
これはわかりますが、でも無理。笑
でも、
・アメリカで金利引き上げが連続していること
・2月には金利の急騰で暴落が起きたこと
・アメリカ国内のジャンク債、ジャンク級ローンが2008年よりはるかに増加していること
・2008年にはそれらの焦げ付きで大手投資銀行が破綻したこと
・ユーロ圏諸国が財政ルールを守ってないのにドイツが大目に見ているから表に出てこないこと
・ってことは、裏では引き続き債務や赤字が増えること
・イタリアのEU離脱が落ち着いたと思いきや、議員がただ休暇中なだけなこと
・中国の急激な経済成長は、実は債務をそれだけ増やしたってこと
・国内外の不動産投資家が、物件を手放し始めたこと
もう書ききれないぐらいありますが、要はそれだけ、経済、金融に歪み、ねじれがあるってことです。
どんなに柔軟な素材でも、捻りに捻ればいつかその素材は切断されます。
もう、いつ次の金融危機、経済危機がやってきてもおかしくはないんじゃないでしょうか?
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