【FX】ダウ理論を実際のチャートを使って基礎からわかりやすく解説!【株】

どうもKSKです!
今日は「ダウ理論」について解説します!
FXや株の基本だって聞いたけど、どういうものなんだろう?
ダウ理論はテクニカル分析の基本的な考え方だよ。実際のチャートを使って解説するから、ぜひマスターしてね!
ダウ理論とは?
ダウ理論とは、19世紀の金融ジャーナリスト、チャールズ・ダウが提唱した、6つの基本原則から成る相場理論です。
このチャールズ・ダウさん、NYダウ工業平均株価を開発したことやウォール・ストリート・ジャーナルを創設したことでも有名です。
極端に言うと、 安値と高値がそれぞれ切り上がっている間は上昇トレンド、安値と高値がそれぞれ切り下がっている間は下降トレンドが継続していますよ、というだけの話です。
当たり前の話だよね…?
うん、そうだよ。当たり前の話なんだよ。一応細かく言うと、6原則というのがあるから、それも紹介するね。
⒈平均(価格)は全ての事象を織り込む
株価や為替は経済状況や市場参加者の思惑などで推移するけど、「すべて価格に反映されるよ」ということ。
「すべて」というのは経済状況やイベントはもちろん、自然災害などの「神の所業」も含まれます。
たしかに「なんの下げ要因もないのになぜか下げる予兆が出ている時、なぜか下げ材料が出てくる」ということが多々あるなぁ。
そうそう、そういうこと。よく僕が「ファンダメンタルは後から追いつく」って言うけど、まさにこのことだよ。
もっと言うと、「予期せぬ事態が起こったから損した」という言い訳はまかり通らないということです。
⒉トレンドには短期・中期・長期の3種類がある
これは読んで字の如くです。「日足で見たら上昇トレンドなんだけど、1時間足では下降トレンド」なんてこと、よくありますよね?
もっと詳しくすると、
主要トレンド、二次トレンド、小トレンドの3種類に分類されます。
最も大切なのは主要トレンドで、これは通常1年以上、時には数年間継続します。
二次トレンドは主要トレンドの調整局面とされ、通常3週間〜3ヶ月継続します。この調整はその前のトレンドの1/3、2/3の戻しとなり、しばしば半分(50%)に及ぶとされます。
小トレンドは二次トレンドの調整で、3週間未満の継続です。
3週間未満が小トレンドって、、期間長くない?
当時はインターネットがなく、FXも一般人には解禁されていなかったから、日足ベースでの株式投資が前提とされているんだ。
なるほど。じゃあデイトレードとかには使えないの?
大きなトレンドの中に中くらいのトレンドがあって、その中に小トレンドがある。そう考えると、ダウが言う小トレンドを、主要トレンドと捉えればいい話だよ。
日足→主要トレンド、4時間足→二次トレンド、1時間足→小トレンドという感じだね!
ダウ理論では、トレンドを海に喩えています。
- 主要トレンド→潮
- 二次トレンド→波
- 小トレンド→波紋
波は何度も寄せては引いてを繰り返すが、その到達点が前の波より岸に近いかぎり、満潮です。
つまりトレンドも、上げて下げてを繰り返すけど、その高値が更新される限り、上昇トレンドということです。
波が引き始める、つまり到達点が岸から遠ざかることで、やっと「あ、干潮に変わったのか」を知りますよね。
つまり、高値を更新しなくなって、安値を割るようになって、「あ、下降トレンドに変わったのか」とわかるということです。
すごいわかりやすい。波は引いても、次に寄せてくる波がもっと岸に近いという状態が続く限り、満潮であることには変わらないと。
この海に例えたイメージができれば、チャートの見方が変わると思うよ。ちなみに、「波乗りトレード」とか「波動」とか、相場には海に関する言葉が多く使われているよ。
⒊主要トレンドは先行期・追随期・利食い期の3段階からなる
トレンドには段階があるよということ。
- 先行期→買い集めの段階。悪材料はすべて織り込まれただろうという先行投資家の買い。
- 追随期→大きく伸びる段階。一般の投資家も追随して買ってくる。
- 利食い期→先行期で買った投資家が売り始める時期。相場は相変わらず強気だが、トレンドの終わりは近い。
⒋平均は相互に確認されなければならない
例えば日経平均が上昇トレンドの時にマザーズが下降トレンド入りしそうだとなった時、「どっちも下降トレンドにならない限り、売れない」ということ。
つまりは、「1つの市場と他の市場には、何かしらの相関関係があるはずだ」ということ。
日経平均が下げることに賭けるということは、「日本の経済が下がることに賭ける」ということなので、TOPIX、マザーズも同時に下げるはずですよね。
FXで言えば、ドル円が上がっている時に、「ただ上がっているから買う」のではなく、「ドルが買われているのか、円が売られているのか」を、他の通貨ペアと合わせて確認するということです。
ドルが買われているならユーロドルは下げるし、円が売られているならクロス円が上がります。
よく「強い通貨で弱い通貨を売れ」って言ってるね。
まさにそれだね。配信グループ「be Achiever」で毎日のように言ってるでしょ。
⒌トレンドは出来高でも確認されなければならない
出来高は「売買が成立した数」ですが、ダウ理論では「トレンドに沿って出来高は大きくなる」とされています。
つまり、「上昇トレンドなら価格が上昇する時に出来高が増える」ということです。
⒍トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する
上昇トレンドは、高値、安値が前回高値、前回安値を共に下回らない限り、継続する。ということ。
下降トレンドの途中でいきなり大きな陽線が現れたらあたふたして損切りしちゃうってこと、ない?
…ある。下降トレンドだからって売って、いきなり急上昇して含み損が大きくなって、損切りしちゃう。
まさにそれのことだよね。前回高値、前回安値を共に切り上げるまでは、あくまで下降トレンドだよ。って。
実際のチャートで確認しよう
実際に初心者の人が損切り連発しそうなチャートを用意したよ。ダウ理論を知っているとそういう対処ができそうか、考えてみよう。
こんなチャートを用意しました。
水色の丸で高値を切り下げて、黄色の丸で安値を切り下げたから、ショート!!
ピンク丸のレンジや急な上昇、どう?損切りしたくなるでしょ?
うん…。絶対損切りするよ。「あ、下がらないなこれは」って。
ところがダウ理論では、「高値、安値を共に切り上げるまでは下降トレンドが継続する」とされている。で、実際に高値、安値は共に切り上げられていないよね。むしろ共に切り下げているよね。
本当だ。ダウ理論を知っていれば、予想しない急な値動きが起きても、どっしり構えていられるね!
むしろ上昇した時にナンピンする余裕も出てくると思う。
ダウ理論を知っていれば、損切りの考え方も変わります。
急に大きく値が動いても、あたふたせずにどっしりと構えていられ、対処の選択肢も増えますね。
まとめ
投資家なら絶対に覚えておきたい、ダウ理論でした!
超シンプルで当たり前の話なんですが、当たり前だからこそ超重要。
しっかりマスターしましょう!
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